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PULLTOP様最新作『てとてトライオン』の感想です。
世間的な評価とは裏腹に、私はこっちのラインの方が好きなんです。
タイトルの中に
「手と手、Try On!」
という意味が込められています。
こういうセンスの良さには憧れますね。
何はともあれ、先日ようやくフルクリアしました。
やっぱり学園ドタバタラブコメは楽しいのぅ。
 



[キャラクター]
こいつら、おいしすぎるっ!
ウチを喜ばせるために存在しているのかと思うほどツボ突いてます。
主人公の慎一郎はハイスペックタイプ(珍しく勉強もOK)です。
性格も明るくノリがよく、見ていて気分のいいキャラですね。
ハイスペックである必要はありませんが、こういうキャラでないとプレイしていて不快になるんですよね。
そういや某ゲームの慎一郎もいいキャラだったなぁ。
この名前は恵まれてるのかもしれない。

閑話休題

攻略対象キャラは4人。
常夏娘の夏海は、こっちまで元気にしてくれる太陽のような女の子。
男友達っぽいキャラかと思いきや、実にしっかりと女の子やってる点が可愛らしいです。
不思議系説明子ウサギの手毬は、最初から慎一郎に好意を持っていて、積極的にアピールしてきます。
してきますが、どこかズレてて微笑ましいです。
お互いに依存するでなく、信頼して支えあう関係っていいですね。
有能でお茶目なカリスマ生徒会長(笑)の一乃は、実は超ド級のポンコツさんという近作の意外性No.1。
でもカリスマ生徒会長を演じはじめた理由を知り、現状を見ると、その魅力が強く伝わってきます。
あ、声は後藤さんではありません、あしからずw
ついに太眉を通り越して一本眉キャラとして登場した鈴姫は、気合が空回りするタイプの暴走娘。
もうこれでもかって程に純情で、勘違いして暴走する姿も愛らしいものがありました。
それにしても、この手のゲームで全キャラ攻略とか、マジで久しぶりですね。
ヒロイン全員が愛らしいのは当然として、やはりサブキャラが光るのがPULLTOP様。
芹菜さん、なんで攻略対象じゃないんだ……ょょょorz
サブキャラの魅力は書き始めると絶対に止まらなくなるので、一言だけで後は割愛しようと思います。
芹菜さん生徒会の下っ端として使ってくれー!


[ストーリー]
最新設備を揃えた最新鋭の学校が、超大型台風の被害によって、トラブルだらけの学校に!
そのトラブルを解決すべく、主人公を含めたチーム「獅子ヶ崎トライオン」が奔走する!

という学園ドタバタラブコメです。
トラブル解決の手段は、主人公とヒロインが手を繫ぎ、端末に生体IDを使ってアクセスするというもの。
それを「トライオン」と呼称しているわけですね。
二度目になりますが、やはりタイトルのセンスが光ります。

全てのストーリーが、終始明るく勢いよく、暗くならずに進みます。
序盤明るく終盤欝にという作品が多い業界ですが、欝になれば面白いってわけじゃない。
欝展開入れなくても物語に深みを持たせることは出来る。
それを証明してくれた作品です。

ただねー、トラブル解決以外の学園生活や学園祭の中身をもっと濃くして欲しかったかな。
そこの所が唯一の不満ですかね。

ただ、4人攻略後にプレイ可能なグランドエンディングのストーリー。
これがちょっとファンタジー入った話になっていて驚きました。
これには賛否両論有ると思いますが、私はOKかな。
何故OKかというと、ちょっと堅苦しい私見になるので、興味のある方だけ↓を反転してください。

~ここから~
科学万能とか、科学が全てって考え方は危うい物だと考えます。
近未来科学を主軸に据えてるからって、不思議現象が起きちゃいけないことにはなりません。
科学は万能ではありません。
そして今が限界でもありません。
今は判らないものだって、これから解明されるかもしれないじゃないですか。
この作品の要とも言えるトライオンにしても、元々はこの不思議現象を研究する過程で産まれた物。
判らないものを調べ、研究し、新しい何かを産み出す。
ね、ちゃんと科学してるでしょ?
~ここまで~


[音楽・音声]
音楽については、いつものPULLTOPクオリティです。
や、手抜きってわけじゃなくて、そうとしか言いようが無い。
演出の助けにこそなれ、主張しすぎないBGM。
ゲームの雰囲気にマッチしたOP曲と、プレイ後の余韻を心地よくするED曲。
文句なんてありませんとも。
音声については……や、もうすげえよホント。
夏海オタエリートのM橋Kおりさんだし。
手毬マシンガンの人ことY住Kさんだし。
鳩子ツンドラ声優のTかはしT秋だし。
メインキャラはおろかサブキャラの声も妥協しない。
PULLTOP様のキャスティング能力はマジで異常。


[実用度]
テキストはそんなに濃くないし、プレイ自体もそう極端なものはありません。
だがしかし!
たけやまさみ氏の画力は着実にアップしている。
なに、この、むっちり感?
あえて言おう。
このお肉の質感表現能力は業界トップレベルだ。
小柄なキャラって、まるで骨川筋衛門みたいな描かれ方しますよね。
たけまさ氏のキャラはそんなことありません!
ちっこいけど柔らかそうで、とても魅力的です!
なんとも抱き心地の良さそうです。
構図と表情差分の効果もあって、絵だけでかなり実用的です。

[総評]
今年プレイしたゲームの中で、1,2を争う面白さ。
キャラの良さ、展開の良さ、演出の良さが勝利の鍵ですかね。
ただ、このチームの特徴だった『ゲーム性』が全く無くなったのは少々残念かな。
確かに今までの作品に有ったゲーム性は、粗くて甘い出来だった。
でも突き詰めれば面白いものになった可能性があるだけに、惜しいと思わざるを得ません。
それでも、自信を持って人にお薦めできるゲームですね。

ただ、あえて言わせてもらうなら。
未だにこのメーカーの最高傑作は『とらかぷっ!』だと信じて疑いません。
お祭りの高揚感と緊張感の同居した雰囲気と、祭りの後の寂寥感。
それを表現しきった作品を、私は他に知りません。
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